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カンロニン:用法用量を守って正しくお使いください

I will be able to teach zazen, the sitting-meditation, to everyone in English.都内にある禅宗寺院の中の人。仏教、イベント、本、教育、組織、アナログゲームなど、日々考えていることを綴ります。現在仏教になじみのある方、まったく興味のない方、みなさまに読んでいただけたら幸いです。

自分より愛しいものをえない~気づく

お寺で対話する夜第十四夜は、陽岳寺にて開催。
坐禅、わたしからのお話しののち、対話という流れでした。

◆第十四夜のテーマは "気づく"◆
自分自身の行動、誰かとの関係性、世界のありかた、…。
見過ごしたり、見て見ぬふりをしたりしていませんか?
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いらっしゃいませ。

みじかい時間でしたけれども、ちょっと練習したあと、坐禅をしていただきました。
なぜ坐禅するのか?その答えは、「自分を大切にするため」「自分を大切にする重要さに気づくため」です。
仏教は「生きることは苦しみである」と言いますが、つまりは「環境や誘惑にふりまわされることは辛い」ということを言いたいのです。・・この辛いのをどうにかしたい!その原因はなんだ?煩悩だ!といって、とくに大きく三つに整理しました。
三毒。貪(トン_むさぼり)・瞋(ジン_いかり)・痴(チ_おろかさ)。
むさぼり・いかりは気づきやすいものです。ふりまわされている最中、終わったあと、共に気づきやすい。気づいたなら、どうにか出来るかもしれません。気づくことは大切です。
最後のひとつ、おろかさは“気づかない”という煩悩です。
自分が環境や誘惑にふりまわされている最中にいる・・のだと気づかない。
終わったあとでも・・気づかない。気づこうとしない。無関心。盲目。くらい。本能のままに。知らず知らずやってしまっている。

「自分を大切にする重要さ」に気づいていれば、まよいは晴れると思うんです。

仕事も子どもも親も自分も大切です。どれが一番とか言えません。バランスを取ろうとしたときに、その中心は自分です。自分を大切にできなければ、仕事も子どもも大切にはできないでしょう。我が身を振り返らず、仕事にうちこめば、体調を崩してしまう。まずは自分を大切にすることが重要なのです。
自分を大切にできるなら、仕事も子どもも大切にできるはずです。

自分を大切にしていれば相手も大切にできる。
相手も、わたしと同じように「自分を大切にしている」ことに気づくからです。
なにより、大切にできるだけの価値をわたしたちは持っている。そこまで気づけたなら万々歳です。人間の尊厳とは、ここにあります。


問いかけとして、

あなたが大切にしているものは何ですか?

と伺いました。あなたにとって大切なことはなにか?に自分で気づいてほしいからです。
自分で気づくこと。お寺で対話する夜のポイントは、ここにありそうです。

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さて、すこし聞いていただきたいお話しがあります。今回のテーマの元ネタといえるお話し。


コーサラ国という場所に、パセナーディ王とマリッカー夫人という夫婦が暮らしていました。
マリッカー夫人はお釈迦樣をあつく信仰していました。夫人に感化され、パセナーディ王も徐々に仏教を理解していました。

あるとき、王が夫人にたずねます。
「マリッカー、お前にとってこの世で一番愛しいものは誰だ?」
すこし考えたのちマリッカー夫人はこたえます。
「王様、わたしには自分ほど愛しいものは他にいません。では王様、あなたにとってこの世で一番愛しいものは誰ですか?」

王様はびっくりします。「もちろん、王様あなたです」と夫人は答えるだろうと期待していました。予想外の答えがかえってきたからです。しかし、仏教を理解していた王様は、すぐに夫人の考えに気づき答えます。
「マリッカー、たしかにわたしにも自分ほど愛しいものは他にいない」

このやりとりを、王様と夫人はお釈迦樣にお話します。お釈迦樣はおおいにうなずき言葉を発したのでした。
「世界中どこを探しても、自分ほど愛しいものは存在しない。おなじように、ほかの生命にとっても自分ほど愛しいものは存在しない。だから、自分を大切にするものは他のものを傷つけてはならないのだ」


生きていくうえで、「自分を大切にする」ことは基本なのだということです。
わたしたちは、縁という関係性のなかで生きています。誰かと関係しないで生きていくことはできません。お互いに活き活きと暮らしていくにはどうすればいいか?他のものを傷つけないためにはどうすればいいか?その答えが「自分を大切にする」ことです。
環境や誘惑にふりまわされることは辛い。辛くないように「自分を大切にする」ことに重きをおけば、自然とまわりを大切にすることにも繋がる・・・そう考えてみたのですが。
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気づくの大事だよー、確認大事だよー、坐禅も大事だよ・・?

今宵の参加者は坐禅会の常連の方々がおおくいらっしゃいました。いつも参加していただいているにも関わらず、再三のご来山とても嬉しく思っております。ありがとうございます。
いつもしていることのダメ出しを受け、すこしずつ良き会へと作りあげていきます。

というわけで、8/23金曜日の夜、坐禅会です。みなさん是非いらしてください。Facebookされている方は、参加者数把握のためイベント参加をポチッとお願いします。

ようがくじ坐禅会
【日時】2013年8月23日(金)19:30~21:30
19:30~ 説明
20:00~ 読経・坐禅(5分、10分、15分)
21:00~ 共有(茶礼)
21:30  解散
【場所】陽岳寺(東京都江東区深川2-16-27)門前仲町駅 徒歩5分
【会費】500円(座蒲をお買い上げされる場合、5000円)
【服装】足を組むので、ゆったりした服装で。着替える場所もあります(スカート可)。
8月のごほうび坐禅会 | Facebook


ようがくじ坐禅会「不二の会(ぷにの会)」
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