カンロニン:用法用量を守って正しくお使いください

I will be able to teach zazen, the sitting-meditation, to everyone in English.都内にある禅宗寺院の中の人。仏教、イベント、本、教育、組織、アナログゲームなど、日々考えていることを綴ります。現在仏教になじみのある方、まったく興味のない方、みなさまに読んでいただけたら幸いです。

ゴール・終わりへの着地のしかた

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あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

昨年末の朝、文化放送の生放送に10分ほど出たのですが(大変有り難いことです)、墓参される方に「出てらっしゃいましたか?わたしは朝ラジオをつけているんです」と何度かたずねられました。
言葉だけで伝える難しさ、生放送という緊張感、など色々なことがありました。とても勉強になりました。年の暮れに、めったにないご縁をいただきました。ありがとうございます(福井謙二グッモニ 12月28日(月) 第715回 - 福井謙二 グッモニ)。


ラジオでもお話ししたのですが、お寺ボードゲームというものを作りました。「お寺の文化をボードゲームに。」ということで、ご家庭で遊べるお寺・仏教を考えています。お寺の文化や仏教を題材に・・・ということで、実生活やリアルとつながるように努力する必要がございます。
ほかにもお坊さんがゲームを作って良いのか?など色々と悩む部分はあるのですが、とりあえずそこのあたりは屁理屈こねながらもクリアーしていると思っております(03お寺ゲーム | ようがくじ「不二の会(ぷにの会)」)。


第1弾が「御朱印あつめ」と申しまして、「参拝・写経をだすことで御朱印をあつめ、組み合わせをつくる」ゲームでした。
神社仏閣にお参りをして御朱印をいただく、そんな行為がブームになっているのですけれども、みなさんはこのブームご存じでしょうか?
陽岳寺は観光寺院ではございませんし、となりのえんま堂さまの方が有名ですので、そんなにいらっしゃいませんが、たまに「御朱印おねがいします」と参拝者がいらっしゃいます。そんな御朱印の周辺をながめていて、このゲームを思いついたのでした。


そしていま第2弾を考えているわけですが・・・とても良い作業になります。
それはどういう意味かと申しますと・・・、お寺や仏教の周辺についてゲームに落とし込む作業というのは、自分なりにお寺・仏教を解釈&分解&構築するということです。

  • どのようなゲームであれば、楽しんでいただけるか?
  • ゲームを作るならば、ただ遊ぶだけではないものにしたい。しっかり現実とリンクしているか?
  • どのような思い・順序で、お寺に関わる人々は動いているか?
  • テーマ、ルール、コンセプトがお寺・仏教とマッチしているか?

などなど、よく考えることとなります。ちなみに、そのお勉強は血となり肉となり、法事での回向や護寺会便りに還元されていきます。


さて、お寺ボードゲームの目的・ゴールとしては、3つあり、

  • ご家族・ご友人たち同士で、ゲームを楽しみながら遊びながら、
  1. お寺・仏教の伝えたいこと(情報)を知っていただきたい。
  2. 悩んでいること(課題)を解決するヒントにしていただきたい。
  3. 個人の信仰を、その瞬間にいあわせたグループのものとしても体験していただきたい。

といったところを考えています。
いちおうの目的・ゴールがなければ、決めていくことができないものですから・・・。

ゲームというものには「終わり」があります。得点がいちばん高い人が、自分のカードが無くなったら、ゴールについたら、など。
ボードゲームのなかには、“いちおうの勝ち負け・終わり”はありつつも、遊んだプロセスに価値を置くものが多々あります。だれと遊んだのか、どんな逆転が起きたのか、いつどのような集まりだったのか。
遊んでオシマイなのではなく、勝負の最中&勝負がついた後にこそ、そのプロセスが光るようです。もちろん勝負の行方あってのこともありましょうが。

どこか人生のように思えなくはないでしょうか。死んでオシマイではない。どのように生きたかに焦点をあて、遊ぶところがです。そのあたりも私がボードゲームにひかれる所以なのかも知れません。はてさて、ことしのゴール・終わりへのプロセス、また着地の仕方はどうなることか。ご用心ご用心。