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カンロニン:用法用量を守って正しくお使いください

I will be able to teach zazen, the sitting-meditation, to everyone in English.都内にある禅宗寺院の中の人。仏教、イベント、本、教育、組織、アナログゲームなど、日々考えていることを綴ります。現在仏教になじみのある方、まったく興味のない方、みなさまに読んでいただけたら幸いです。

移ろいゆくもの、変わらないもの~“黙に宜しく”

今回、お休みの期間ということで、同期の雲水を連れて行きました。
彼の暮らす修行道場。道場のモットーは“禅は黙に宜しく、説に宜しからず”。

対話する夜は“黙も宜しく、説も宜しく”です。真逆とは言わないまでも、対話のなかの“説”だけではなく“黙”に彼は感動していました。


この“黙”とはなんでしょうか?はじまりにお話しがありますよね、「沈黙も対話するプロセスです」と。僕なりに二つの意味を考えてみました。
ひとつは、まわりの人の話を聞く沈黙。
もうひとつは、自分の話を聞く沈黙。内省の沈黙です。

そして、この“黙”は、“正しく見る”とも言い換えられます。


第八夜『移ろいゆくもの、変わらないもの』。そのテーマは諸行無常です。この諸行無常とは仏教の3大エッセンスのひとつ。私たちが生きているこの世界の有り様です。
そして仏教では、この目の前で起きていることを正しく見るように、と言います。正しく見るように行い修めることを「修行」と言うわけですが、禅宗ならば坐禅であり。坐禅とは日々の生活すべてに及びます。
日々の生活すべてを、正しく見るように行い修めていく。そのためには“説”、お話しをすることも大切です。もちろん修行道場のなかで、誰かと話をすることもあります。師匠と禅問答だってするわけですから。

“黙に宜しく、説に宜しからず”という言葉は、ゴチャゴチャ言わずに黙って実践をしろ・・・という解釈で間違いはないのですが。言葉だけに頼らず、腑に落とせということだと僕は思っています。禅の系統では“そのものに、なりきる”と言ったりもします。


本当に本当に、その人のことを分かろうとしたら。という話が私のいた班でありました。
・認知症の人間が徘徊しているように見えても、同じ場所に通っていたのなら、それは徘徊ではない。行動には理由があるのだから、聞き取り調査やプロファイリングをする。
・囲碁では、性格が出る。分かる。
・塗り絵をすると、人それぞれ色が違う。

囲碁の打ち筋。プロファイリングした結果。色の感じ。
本当に本当に、本質が分かったとき、正しく見えたとき、私自身 腑に落ちているはずです。


対話も“黙に宜しく”、物事の本質を正しく見ることだと言えます。そのままにです。
聞いたことは聞いただけの事実であると知り、考えたことは考えただけの事実であると知る。
余計なことを余計だとは思わず。愚痴は愚痴のままに、言い訳も責任転嫁も、そうかそうかと聞くことです。かといって、それってどうなのとも話すことです。
“説”によって“黙”、“黙”によって“説”が引き立つ。沈黙の大切さはここにあると、僕は思います。


もちろん、テキトーに発言してもいいのですよ?事実、昨夜わたくしポンコツでした。
駄弁を弄しましたが、あまり難しく考えなくても大丈夫!ただ対話を楽しめばいい、それだけ。
お山に住んでいる雲水が、みなに重ねてお礼を、と申しておりました。彼も楽しんでいたようです。

『ようがくじ坐禅会』の告知

さて、日々の修行が全然ダメなとき、昨夜ポンコツなとき、禅宗では「坐れていない、坐禅できていない」と言います。
やばい!と夜坐をはじめます。夜に坐禅をするのです。

というわけで、3/29金曜日の夜、坐禅会をはじめます。みなさん是非いらしてください。

ようがくじ坐禅会
【日時】3/29(金)19:30~21:00
 19:30~ 説明・読経
 20:00~ 坐禅3set(5分、10分、15分)
 20:30~ 共有(茶礼)
 21:00   解散
【場所】陽岳寺(東京都江東区深川2-16-27)門前仲町駅 徒歩5分
臨済宗妙心寺派 長光山陽岳寺ホームページ|アクセスマップ・交通案内
【会費】500円(座蒲をお買い上げされる場合、5000円)
【服装】足を組むので、ゆったりした服装で。着替える場所もあります(スカート可)。
ようがくじ坐禅会「不二の会(ぷにの会)」
ようがくじ坐禅会「不二の会(ぷにの会)」|Facebookページ

金曜日の夜。坐禅でスッキリして、休みに突入してもらいたいと思います。