カンロニン:用法用量を守って正しくお使いください

I will be able to teach zazen, the sitting-meditation, to everyone in English.都内にある禅宗寺院の中の人。仏教、イベント、本、教育、組織、アナログゲームなど、日々考えていることを綴ります。現在仏教になじみのある方、まったく興味のない方、みなさまに読んでいただけたら幸いです。

背中・姿で、天地普く照らす(てんちあまねくてらす)

太陽は山も谷もなく、天地を普く照らします。そして、月はほんの小さな水たまりにも映り、どんな水たまりにも映る。その月が照るのも太陽のおかげです。
そんな太陽のおかげで世界は明るいですが、明るい・暗いと思う私たちのおかげで太陽も覚知されると気付きます。
では、見る自分もなければ、見られる太陽も山も川もないなら、天地も我も皆同じとなります。


しかし人間は、太陽や山や川のように照らそうと思わずに照らすことは難しいことです。言うは易しですが、体現することは難しいように。
どうしても私利私欲や、どうにもならない理由やバイアスがかかるもの。


「世の中そんなもんじゃない、甘くないよ」と人は言います。
でも、それは自分が見ている「世の中」を甘いものへと変えようとしない人間の言葉。彼らの為にある言葉かもしれません。もし、うまくいっている人ならば、「世の中、甘い」「自分は運が良い」と言うでしょう。
つまり「世の中」を良い意味で肯定しているわけです。


天地を普く照らす、というと大げさに聞こえるかもしれません。
でも、その背中で、自ら手本となっていたはずです。
親や教師の言う通りには人はなりません、する通りになるのでしょう。